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本市の借金2824億円(一人当たり約100万円)の返済について 【つづき】

2014年3月9日(日)

(2)借金を減らすための施策

 

質問

1、借金と貯金のバラ ンスをうまくやりくりをして歳入を確保している点では財政課の努力がうかがえますけれども、今後、社会保障費の増加は少子・高齢化が続く限り必須であり、 財政を圧迫していくことが明らかですので、やはり徹底的な行財政改革をし、歳出を抑えていかなければならないと考えております。

その歳出に目を向けてみますと、26年度当初予算において事業の組みかえ、廃止などで工面されていると思いますが、どの事業をどの事業に組み替えたのか、また廃止された事業はどれか、またそれぞれでどのくらい額を削減されたのか、お伺いいたします。

そして以下の事業は、さらに削減できる費用や事業でないか、と考えています。そこでそれぞれについて議論をさせていただきたいと思い、質問いたします。

 

2、市庁舎別館耐震改修事業について。県都デザイン戦略長期計画の中で市役所移転とあるが、別館の耐震化長寿化したことで、この計画にどのような影響があるか。

 

福井駅周辺には空きビル、空き店舗がありますが、そこへ市役所別館の機能を移転した場合の試算をされたか。これについては先ほど片矢議員の答弁にありましたので、空きビルのみの試算で結構です。

別館で手続きされた方が本館でも手続きされるという方がいらっしゃるそうですので、駅周辺に市役所機能がちらばれば不便になる方もいると思いますが、例えばどのような方か、お伺いいたします

 

3、鷹巣荘再整備事業について。昨年3 月議会でも反対させていただきました。地元の方の反対がある中で進められているこの事業。周辺旅館への影響が危惧されています。地域活性化のために利用で きる事業であるならば、進めてもよい事業であると考えますが、そうでないならば無駄な事業と考えます。そこで質問します。

 

この鷹巣荘は、現在指定管理者制度の募集中ですが、スカッとランド九頭竜や美山楽 く楽く亭の時もそうでしたが、運営・経験の実績があるというところで加点されて、民間の業者が地域の方や関連団体を退けて指定管理者として入ってしまうよ うな評価のあり方に問題があると考えます。

今回の鷹巣荘における選定基準はどのようになっているか。地域活性化という視点から、地域の人への加点をするということについて、どのようにお考えか、お伺いいたします。

 

4、フェニックス・パーク費について。フェニックス・パークは冬季休業しています。せっかくすばらしいスポーツ施設を整備しても使われないのでは、非常にもったいないので、スポ―ツ施設の冬季利用に関して柔軟に対応ができないでしょうか、お伺いいたします。

 

もし対応ができないのでしたら、今回、大幅な投資をしてまでも整備する必要があるのか疑問ですので、このような質問をさせていただきました。

 

5、市民憲章制定50周年記念事業について。記念大会の目的は何か。どうして大会を開催しなければいけないのか。

な ぜこのようなことを聞くのかといいますと、記念大会の開催や記念品・記念誌の作成、ロゴマークの募集、福井市の歌の再録音等で600万円計上されたそうで すが、600万で大会を開くくらいでしたら、市民へ広報するほうが、市民への浸透につながるのではないかと考えるからです。また、市民へ広報するなら 600万円もかからないと考えるからです。

 

6、すこやか介護用品支給事業について。高齢者 への歳出は年々増えています。医療費・介護費・予防費の増加だけでなく、本年度は認知症への支援が拡充されています。介護保険も増える、国保税も増える、 と私達の世代の負担は増えるばかりです。思い切って何か削っていかなければいけないと考えます。そこで質問いたします。

 

在宅の高齢者へのおむつ等を支給する事業で6100万円ほど計上されています。

高齢者の所得や介護レベルによって負担率が違うということでしたが、非課税対象者への支給のみにするとか、改善への議論を一度されてはいかがでしょうか、お伺いいたします。

 

7、みどりと花のふるさとづくり事業について。事業今年の外部点検にて議論され「再構 築」とされたこの事業です。100万円ほど計上されていまして、消耗品・原材料の他に64万円の委託料が出ています。他の事業の一環として行えば、この委 託料がいらないのではないでしょうか。昨年ローターアクトで駅周辺にプランターに花を植えよう運動を行い、自分たちで管理も行いました。企業や団体の力を利用した里親制度の活用をして、年間を通して委託費を削減できないのか、お伺いいたします。

 

8、中央公園施設リニューアル事業について。歴史が感じられる公園に近づいたのはうれしく思いますが、いくらでも事業費を上乗せしていいということでなないと考えます。12月議会の頃の計画と、今回出された新しい計画とでは、どのくらい事業費が違うか、お伺いいたします。

 

9、まちなか滞在拠点化事業について。この事業において、1000万円ほど増加しているがその理由は何か。目標人数はどのくらいか、お伺いいたします。

 

   まちなか賑わい創出事業について。1000万円ほど増加しているがその理由は何か。「大満喫フェア」とはどのような事業か。目標人数はどのくらいか。運営主体は。まちフェスとの違いは何か、お伺いいたします。

まちなかへの投資は年々増加しています。この2つの事業合計2000万円で、過疎地域を盛り上げるためののイベント(美山の上味見地区で行ったような)をやった方がいいと考えるからです。

 

 

 

答弁

1、事業の組み替えについては、経費削減を図るだけではなく、組み替えによって、効率的かつ効果的に事業を行うことも重要と考えている。

 平成26年度当初予算における具体的な事例としては、これまで、こどもと一般市民を分けて別々の事業で行っていた防災研修を、市全体の防災意識の啓発に取り組むため防災センター啓発事業として一本化している。

 このほか、文化財保護センター運営事業については、センターの認知度を向上させるため、新谷遺跡の復元ワークショップや情報発信に関する経費を、事業内容の組み替えにより捻出している。

 また、廃止された事業については、若者向けの市内企業見学ツアーを実施する企業見学・産業バスツアー開催事業を、参加希望者が少ないなどの理由により廃止したほか、予算を使わずに庁内の業務改善を行うこととした業務改善運動事業など10事業で、削減額は約2200万円である。

 

2、都デザイン戦力において、県庁舎、市庁舎を移転・再配置し、城址、中央公園およびその周辺エリアに範囲を拡大した「福井城址公園」の整備は、長期目標である36年後の2050年と定めている。

 

 また、市役所別館の耐震化については、おおむね30年の長寿命化が図られるものとなっている。したがって、この2つの事業は、たがいに影響を与えることはないと考えている。

 別館のスペースを近隣の空きビル等へ移転した場合の賃貸費用を、近年の周辺家賃相場から試算すると、別館の規模の床面積を借りると想定した場合、年間約15千万円程度の賃貸費用が見込まれ、費用がかかりすぎることが想定される結果となった。

  本市では、市民課の窓口で、多くの申請や手続きについてワンストップサービスを実施している。しかしながら、例えば、本館の市民課に本市への転入手続きに来られた方が、保育園の丹生所を希望する場合は、別館の子育て支援室で相談する必要がある。

 また、介護保険証をお持ちの方が亡くなられた場合、市民課で除籍謄本の交付を受けた後、介護保険課で介護保険所の返還や、保険料の還付手続きをする必要がある等、別館と本館の行き来をお願いする場合がある。

 さらに、市庁舎へ来られる市民の方々には、仕事を持ちお忙しい方も多いことから、一度にいくつかの用事で多くの部署に来られる方も沢山おられる。

 これらのことから、庁舎機能を離れた場所に分散することは、来庁者の利便性を損なうものだと考えている。

 

3、鷹巣荘は、平成2611月の再オープンを目指し耐震補強工事中であり、現在、指定管理者の選定を行っている。

 選定基準としては、公共施設の管理運営を適切に行える事業者を選定するため5つの審査項目を設けている。「管理運営の基本方針」、「平等利用の確保」、「施設の効用の発揮」、「収支計画」、「指定管理者としての能力」の5つであり、経験実績の有無で評価に影響することはない。

  域の人への加点はないが、地域資源の活用や観光振興並びに地域との連携等への配慮がなされているかについては、評価の対象としている。

 

4、フェニックス・パーク内のスポーツ公園にある各体育施設をはじめ、市内の屋外体育施設

については、原則は条例にある通り利用機関となっていない12月から3月までの冬期は開放していない。しかしながら実際は、積雪等の天功を見ながら、例年3月中旬頃には、指定管理者等と協議し開放している。今後とも、冬期の開放については、施設の状況を見極め、進めていく。

 

 

5、本市は、戦災、大震災などのたび重なる災禍にも屈せず、不死鳥のごとく立ちあがってきた。こうして町の復興を成し遂げた福井市民の「不屈の精神」と燃える「郷土愛」を精神的な支えとして後世に伝えるため、昭和39628日に不死鳥のねがいー福井市民憲章―が制定された。以来、地域で活動する各種市民団体や民間企業、学校関係等幅広い団体で構成される、不死鳥のねがい(福井市民憲章)推進協議会

において、あいさつ運動や花いっぱい運動、健康増進や歴史文化継承など、市民主体の運動が展開されてきている。

 平成26年度には、制定50周年を迎えることから「自らが、何ごとにも、すすんで」取り組むという、先人の思いを次の世代に受け継ぎ、今後の活動につながるよう50周年の記念大会や記念事業、記念誌発行などを行う。

 記念大会では、長年にわたり各地区で実践活動を続けてこられた方の表彰や各地区の実践内容を報告する時間を設け、これまでじっせんされてきた市民主体の運動の内容を今一度検証する。

 また記念事業では、1年を通した事業として「見る・聞く・参加する」といった趣向を凝らした様々な事業を展開し、参加をきっかけに今後の活動につながることを目指してと取り組む。

 こうした様々な事業を通して、若者や民間企業も含めてすべての市民に市民憲章及び実践目標の普及・啓発を行い、実践活動が地域全体に広がることで、市民一人ひとりが希望を持ち、安心して暮らせるまちの実現を目指していく。

  

6、すこやか介護用支給事業は、在宅の要介護高齢者に紙おむつを支給することにより、快適な生活を継続できるようにするとともに、日常的に介護する者の負担を軽減することを目的地するものである。

 この事業の支給対象者は第1号被保険者の要支援1名以上の者と、第2号被保険者の要支援1以上で市民課税非課税世帯の者としている。

 平成25年度には、同じ介護認定を受けている人の公平性を重視し、第2号被保険者の支給対象者を、要介護45で市民課税非課税世帯の者から要支援1以上で市民課税非課税の者に拡大した。

 この事業は今年度行われた外部点検において取り上げられ、内容、実施手法は適正であり、現状通り「維持」という結果を頂いている・

 国における介護保険制度の見直しにおいては、今後、在宅ケアへとシフトしていく中で、本事業の重要度は増してくるものと考える。

 したがって、すこやか介護用品支給事業に関しては、現在の事業体制を維持継続していきたいと考えている。

 

7、本事業は、平成27年の北陸新幹線の金沢開業平成30年の福井国体に向け、来福者に美しい花の景観で出迎えることを目的とし、福井西口にフラワータワー2基と仮説の歩行者通路に花のプランターを設置する事業である。

 ご質問の委託料は1年を通じて花のプランターを設置・管理する費用である。なお、フラワータワーについては里親制度を活用し、1基あたり年間30万円程度の費用がかかる維持管理を民間企業にご協力いただくこととしており、今後とも里親制度の有効活用を図っていきたいと考えている。

 

 8、当初、先行整備のかかる事業費として約3億円を見込んでいた。12月 でのご議論、パブリック・コメント及び専門家等のご意見を参考に、三の丸西側の御堀やサンクンガーデンの両側に石垣を復元 し、歴史の見せ方を工夫するなど、歴史を偲ぶ空間、市民が憩う空間、活動の場としての空間を調和させるように基本計画を見直した。また、先行整備の範囲を 約10,000㎡から12,300㎡に拡大したこともあり、先行配備の事業費は約4.5憶円、総事業費として約10億円を見込んでいる。

 

9、まちなか滞在化事業の増加は、未来の福井コミック発信事業10000千円とまち歩きガイドツアー1680千円の二つの事業による増加である。

「未来の福井コミック発信事業」では、福井市を舞台としたウェブコミックを製作することにより、福井市の魅力を全国に発信する。また「まち歩きガイドツアー」は福井市を訪れた観光客に、それぞれの分野の専門家がガイドする達人「まち歩き」ツアーを実施するものである。

次に、まちなか滞在の目標人数であるが、25年度のまちなか観光客入込人数は105万人を目標としている。

  まちなか賑わい創出事業は、地元商業者や市民グループ等と連携し、相乗効果が期待できるイベントの開催などにより、忠寸市街地の賑わい創出につなげる事業である。

 その内、26年度の新規事業として、賑わい軸を形成する拠点の一つである西武福井店と連携した「まちなか大満喫フェア」の内容について、「まちフェス」との違いと合わせてお答えする。

 「まちフェス」は。JR福井駅西口にあった暫定イベント広場の代替として駅前電車通りを活用する事業であり、実施にあたっては、自動車や電車などの交通規制が伴うため、これまでの協議の結果、開催は月1回までとなっている。

 一方「まちなか大満喫フェア」は「食」「遊び」「美と健康」の3つのテーマを設 け、福井の蜀の魅力発信や販路拡大を目的とした催事のほか、屋上ではテーマに沿った各種イベント等を開催するものである。また、春から秋という期間を設け ているが、市民団体等による活用を含め、大小様々な催事が切れ間なく続くような仕組みづくりを行っていきたいと考えており、「まちフェス」をはじめとする 他のまちなかイベント等との連携も随時図っていきたいと考えている。

 次に、目標人数及び運営主体についてであるが、現段階において、具体的な目標人数は設定していないが、様々な広報手段により、広く周知を行い、お客様だけではなく、主催する側としても多くの市民グループ等に来場いただきたいと考えている。

 なお、運営主体としては、市の行う部分については、プロボーザル方式で決定して行きたいと考えているが、催事等を含めたフェア全体ついては、西武福井店をはじめ地元商店街や市民グループ等と連携して、運営を行っていく。

 

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