ホーム > 活動報告 > 令和5年3月定例会等

令和5年3月定例会等

2023年6月20日(火)

◆16番(中村綾菜君) 無所属の中村綾菜です。今ふと思ったんですけれども,12年前にこの議場に出させていただいたときに足がすくんで震えたのを思い出しました。それ以来,緊張することはなかったんですけれども,最後だなと思うと何かちょっと緊張してきました。  私は,当初から当たり前の声を当たり前に議会に届ける,そして多様な視点,女性でもありますし,若者でもありました,そして障害者,高齢者,生きづらさを感じる全ての方々の視点をしっかりと,多様な視点を大事にしながら一般質問をさせていただいております。今日もその視点で質問させていただこうと思いますので,よろしくお願いいたします。  まず1点目,電気・ガス代,食料品等の値上げに対する家庭・事業者への支援についてお伺いします。  世界情勢の影響による電気,ガス,食料品等の価格高騰が,家庭や事業者に大きな影響を与えています。電気代に関しては,北陸電力は4月から平均45.84%の値上げになると予想されており,家庭も事業者も本当につらいというような声をいただいております。  本市として,生活困窮者に対し1世帯当たり2万5,000円を支給していただいたほか,NPO団体などが受皿になり,困窮する子育て世帯に対してお弁当などを配布していただきました。  この事業に参加したあるシングルマザーの御家庭では,クリスマスのときに配布事業があったんですけれども,そのときにプレゼントやホールのクリスマスケーキをいただいたそうで,本当にうれしくて救われたとおっしゃっていました。  急激な値上げにより,非課税世帯の家庭でもそれ以外の家庭でもかなりの影響が出ております。財源のこともありますし,私はお金をばらまくというようなことをお願いするのではなく,こういったことは難しいのは理解しておりますので,例えば余剰の食品を集めて分配するフードドライブの仕組みを拡充するなど,早急で適切な支援が必要と考えますが,本市の見解をお伺いします。  事業者向けの独自支援として,本市では借換え制度による資金繰り対策はありますが,他市町村を見てみますと,小松市では,昨年の同じ時期と比べて上昇した分の半額を補助する,補助上限が1事業当たり30万円の支援事業があります。  本市は,事業者に対して今後どのような支援をお考えでしょうか。  食卓に並ぶ様々な食材が値上がりし,家計への負担が増しております。帝国データバンクの試算によりますと,これまでの食品値上げによって少なくとも1世帯当たり年7万円の負担増になるなど,家計への影響が深刻化しつつあるとのことです。さらに,値上げは加速しており,今年4月からのさらなる値上げも懸念されています。家庭だけが苦しんでいるわけではありません。例えば食品卸売業者も必死です。  本市の独自支援としてどのような支援をお考えでしょうか,お聞きいたします。  2点目,保育所における安全計画について。  昨年夏に福岡県で起きました事件などを踏まえて児童福祉法が改正され,令和5年4月1日より,保育所等における安全に関する事項についての計画を,各施設において作成することが義務化されましたが,本市としてどのような取組をしますでしょうか。  実効性の高い安全計画の策定が求められますが,施設ではどのように策定するのでしょうか,お聞きいたします。  3点目,地域活動支援センターについて。  基礎的事業を行う地域活動支援センターについてお伺いします。  以前は8か所ありましたが,現在は4か所にとどまっています。次年度はプロポーザルをする年でありますが,何か所にする計画でしょうか。  現在,障害の種類ごとにセンターを設置していることから,距離的な問題で行きたくても行けない方がいるということは以前からも指摘させていただいております。福井市は広いので,障害の種類ごとに,例えば東西南北で1つずつつくってはどうか。せめて東西,南北で1つずつ,全部で8か所ぐらいは必要なのではないかと私は思いますが,いかがでしょうか。  特に重度知的障害と精神障害は,現在市東部,市南部と,立地があまりよくないところにありますので,一刻も早い対策をお願いいたします。  4点目,卒業式のマスク着用と4月以降の着用方針についてお聞きいたします。  3年前,2020年4月に入学した当時の中学校1年生は,入学当初からマスク着用を義務づけられておりまして,マスクをしていない友達の顔をほとんど見たことがないのではないかなと想像いたします。様々な制約を受け,修学旅行とかも問題がありましたし,我慢することも多かったのではないかなと思っております。  そんな現在の中学校3年生に,卒業式の日だけでも,卒業式以外でもマスクなしの学校生活を送らせてあげたいというのが親の願いであります。  卒業式の日のマスクの着用について,本市はどのようにお考えでしょうか。また,どのような工夫をすると,マスク着用なしの顔で笑顔でお別れすることができるでしょうか。ぜひ学校側に提案していただきたいと思いますが,見解をお聞きいたします。  また,4月以降のマスク着用に関しての方針についてもお聞きいたします。  5点目,タブレットによる家庭学習についてお聞きします。  インフルエンザが大流行しております。子どもたちは発熱した日を除いて5日間,学校を休まないといけないのですが,発熱があるのは3日程度で,症状も重い子から軽い子まで様々です。ある御家庭では,症状が比較的軽かったそうで,タブレットによる家庭学習を学校に要望しましたが,かなわなかったそうです。  タブレットによる家庭学習について,希望すれば導入してもよいのではないかと思いますが,本市の見解をお聞きいたします。  6点目,多様な学習機会の提供とフリースクールへの支援についてお聞きいたします。  令和3年度の不登校児童・生徒数は,全国で24万4,940人と8年連続で増加しており,福井県内でも1,087人と,過去10年で初めて1,000人を超えました。  また,不登校の定義となっている年間欠席30日以上の条件には当てはまらない,保護者や学校の配慮により出席扱いになっているなど,事実上の不登校児童・生徒の数も合わせると実態が把握できていないというのが現状ではないかと思います。潜在的な不登校児童・生徒も多数存在しているのではないかと考えております。  国は,不登校の受皿として,また子どもたちへの多様な学びの機会の提供として,2017年にいわゆる教育機会確保法を施行,学校以外のフリースクールや家庭などでの多様な学びを法的に位置づけ,登校のみを目標とせず,休養の必要性を認め,学校以外での多様な学習の活動を支援する方針が掲げられました。  子どもたちの特性や能力は多様ですので,算数が得意な子もいれば,国語が得意な子もいるし,体を動かすことが好きな子もいれば,絵を描くことが好きな子もいます。それに,友達と遊ぶことが好きな子もいれば,一人の時間が好きな子もおります。  世界にも様々な価値観の方々がいらっしゃると思います。子どもたちにも様々な価値観があります。大人でしたら,例えば自分の希望する会社で働けたりとか,自分に合わなかったら別の会社に替わるといったことが可能ですし,高齢者でしたら,自分の好きなコミュニティーに属して,山を歩く,スポーツをする,健康マージャンを楽しむといったことができるのに,なぜ子どもは選べないのでしょうか。  子どもたちは,自分の住んでいる地域の学校のクラスに属さなければいけない,同じ時間に同じ空間で一斉に同じ活動を行わなければならない,毎日同じ机で同じ方向を向いて授業を受けなければいけないこととなっていること自体,根本的に教育に無理があるのではないかというふうに思っております。  多様な学習機会の提供について,本市はどのようにお考えでしょうか。  チャレンジ教室の役割,現状,利用人数が少ないことについて,どのようにお考えでしょうか。  フリースクールやホームスクーリングに対しては,どのようにお考えでしょうか。これまでどのような議論をされてきましたでしょうか。そして,今後どのように対応していくのか。  不登校の親の会というものもあります。一覧表にしてホームページなどで公開してはどうでしょうか。  現在は,フリースクールに通うことで出席となるかどうかは学校の判断に任せてあるとのことですが,学校への理解促進について今後どのように進めていただけますでしょうか。  例えば,3日は学校,2日はフリースクールというような通い方もあると思いますが,学校とフリースクールの連携強化についてどのようにお考えでしょうか。  フリースクールやホームスクーリングに通う家庭への支援と運営している事業者への支援についてどのようにお考えでしょうか,お聞きいたします。  7点目,性暴力と性教育についてお聞きいたします。  性教育でしっかり教えていただきたいことは,自分や他人を大事にするということだと私は思っております。  県内の性犯罪被害は,コロナ禍で増えてきておりまして,昨年の認知件数は35件でした。配偶者性暴力センターの調べによりますと,性暴力を受けても誰にも相談しなかった方が全体の6割近くを占めているとのことでありますので,認知件数は氷山の一角であるというふうに考えられます。  理由としては,面識がある者からの被害が多く,8割が顔見知りであるそうです。家庭内や親戚も約1割あります。非公開ですので,正確な数字はこの議場で申し上げられませんが,本県の性暴力センターでの相談件数は年間で数百件あるそうです。女性だけではなく,男性からの相談も多いとのことです。年齢別の相談件数も,この議場で正確にお伝えはできませんが,10代半ばの被害が最も多くて,9歳以下のお子さんもいらっしゃったことに私は非常にショックを受けました。一刻も早く,望まない妊娠,性暴力を防ぐ教育の導入をお願いいたします。  本市の性教育は,保健だけではなく国語や家庭科,学活や総合の時間でも取り上げていらっしゃるというような答弁が,以前議会でありましたが,性暴力についてはどのように伝えていますでしょうか。  性交,避妊,避妊薬,人工妊娠中絶,経口中絶薬,相談窓口についてはどのように伝えていらっしゃいますでしょうか。  高校に通わない,通えないという子どもたちもおりまして,そういった子どもたちを救うためにもぜひ中学校3年生までの義務教育課程で教えていただくことが必要であると考えますが,いかがでしょうか,見解を求めます。  次に,8点目,サイバーセキュリティーの強化について。  サイバー攻撃が高度化,巧妙化しており,防御対策を講じても防ぎ切れないといった環境です。  本市としてどのような対策を準備しておりますでしょうか。  万一,本市においてサイバー攻撃の被害や情報漏えい事故が起きた場合の対応や,補償の準備はありますでしょうか。民間が提供するサイバーセキュリティー保険などを導入して万一に備えてはいかがでしょうか,お聞きいたします。  9点目です。除雪についてお聞きいたします。  本年の除雪は,例年に比べてとても迅速できれいな除雪であったという評価を市民の方々からいただいております。  昼間に除雪をしていただいたこともとてもよかったと思いますし,年々業者さんの腕が上がってきているようにも思います。心から感謝を申し上げます。  一方,雪捨場のない市街地や細い路地などに関しては,除雪の遅れもあったのではないかというふうに思います。  デイサービスに行かれている介護施設の方からは,訪問するのが大変な地域は毎年同じ地域で,不公平ではないかといった声をいただいております。  市街地が遅れる理由としては,雪捨場の確保と排雪です。河川の雪捨場に関して,今回の開設時期は妥当だったのでしょうか。もう少し早く開けてほしかったというのが市民の要望でありましたが,いかがでしょうか。  市民雪置場に関しては,さらなる周知をしていただけないでしょうか。実際に雪置場になっているにもかかわらず,補助申請をしていない方もいらっしゃいます。  また,新しくできた市民協働除排雪補助金に関しては,いざ使おうと思いましたら大雪時に限るとなっていてとても残念でした。大雪時に限らず使える補助金に換えていただけませんでしょうか,お聞きいたします。  雪捨場に関しては,交差点や歩道上など,どうしてもそこにしか置けない状況もあるかもしれませんが,通学路には絶対に置かないように業者さんに依頼することはできませんでしょうか。  もちろんこれまでも何度か,私たちの町内からこの場所には雪を捨てないでほしいと依頼しておりますが,今回もかなわずでした。  社北地区全体を見ても,今年は通学路の歩道を雪捨場にした業者さんが多かったように思います。私たちの地区だけではなく,市全体でもこの問題に向けて働きかけをしていったほうがいいのではというふうに思いますが,いかがでしょうか。  融雪装置の設置に関して,これだけ毎年雪が降るようになったということで計画を前倒しするなど,もう少しスピードを速めてはいかがでしょうか。融雪装置の設置の予算について,前年度と比較してどうか,今後増やす予定はあるのでしょうか,お聞きいたします。  最後に10点目です。西部緑道の活性化についてお聞きいたします。  西部緑道とは,運動公園と足羽山をつなぐ歩道のことです。社北地区では,西部緑道を活性化させようと,毎年緑道イルミネーション,これは8月から12月に開催しておりまして,公民館では様々なイベントの企画を行っております。  しかし,西部緑道は年々老朽化しているほか,歩道内の水路は何年か前から水が流れておりません。イルミネーションは,夏にも開催しております。水路に水が流れていれば気持ちがいいですし,子どもたちが遊ぶ場にもなります。  たしか衛生や安全上の観点から水を流さなくなったと記憶しておりますし,一部故障しているというふうにも聞いておりますが,今後はどのようにするお考えでしょうか。  衛生面や安全面においてもしっかりと対策していただいた上で,再度水を流す方向で議論を進めていただけませんでしょうか。  また,街灯やライトが古くなっているところも何か所かありますので,再設置もしくは撤去をお願いいたします。  以上,読み上げによる質問を終わります。  (教育長 吉川雄二君 登壇) ◎教育長(吉川雄二君) まず,タブレットを活用した家庭学習についてお答えいたします。  児童・生徒用のタブレットについては,今年度デジタル田園都市国家構想交付金を用いましてフィルタリングを強化したことにより,自宅に持ち帰って家庭学習に利用している学校も増えてきております。  新型コロナウイルス感染症による欠席におきましては,無症状や濃厚接触等で体調に問題がない場合もあり,オンラインでの対応を進めてきたところでございます。  一方,インフルエンザに関しては,高熱を伴うことが多く,罹患した場合,十分な休養を取る必要があり,まずは体調の回復を優先していただいているところでございます。  しかしながら,今後は子どもの体調を最優先とした上で,タブレットを活用した家庭での学習方法を検討してまいりたいと考えております。  次に,多様な学習機会の提供とフリースクールへの支援についてお答えいたします。  現在本市では,旧中藤島公民館に適応指導教室,いわゆるチャレンジ教室を設置しておりまして,不登校児童・生徒を対象に一人一人に応じた社会体験や学習活動を通して,集団への適応力や学習能力を高めるための支援を行っております。  チャレンジ教室通室生は,例年30名程度の登録がございますが,登校してくる人数としては1日当たり5名から7名が通常で,入れ替わり通室しているという状況でございます。  次に,フリースクールについてですが,フリースクールは法律等での定義はなされておらず,規模や活動内容は多種多様となっております。  なお,文部科学省は,フリースクールについて一般の不登校児童・生徒に対し学習活動,教育相談,体験活動などの活動を行っている民間の施設と説明しておりまして,民間の自主性・主体性の下に設置,運営されているのが現状だと理解しております。  本市にも,フリースクールがあることは承知しているところでございますけれども,フリースクールごとに学校との連携としてケース会議に参加していただいたり,保護者を通じて子どもの関わり方等を学校に伝えたりしていると伺っているところでございます。  今後,フリースクールと学校が連携する上で,子どもの状態をしっかり把握するためにも,まずはスクールカウンセラーの役目が大変重要になるものと考えております。  次に,フリースクールの理解,周知についてでございますが,多様な学習機会について学校へ理解を促進するために,県が作成した,フリースクールや親の会などが掲載されているリーフレットを令和3年6月に各学校に配布し周知したところでございます。  次に,ホームスクーリングについてお答えいたします。  ホームスクーリングとは,学校よりも家庭や地域に教育の拠点を置き,保護者や地域の方と個別学習を行う形態のことをいうと理解しております。  メリットとしましては,子どものペースや興味関心に応じた教育ができることや,子どもに適した環境でストレスなく子どもが過ごすことができるといったことが挙げられると思います。  一方で,デメリットとしましては,教育の質を担保できない可能性があるのではないかということ,教員,友人との関係が希薄になるためコミュニケーションを取る機会が減少するといったことがあると考えております。  本市としましては,フリースクールやホームスクーリングに対する財政的支援について現段階では考えておりませんが,学校に登校することが難しい子どもたちに居場所を確保することは大変重要なことだと考えております。  今後誰一人取り残すことなく学習機会を与えることができるよう情報交換をしっかり行うなど,連携について検討してまいりたいと考えております。  次に,性暴力と性教育についてお答えします。  まず,性に関する指導については,各小・中学校におきまして性に関する指導の年間計画を作成し,学習指導要領に基づき発達段階に合わせた授業を各学年で行っております。  内容としましては,小学校では,体が思春期になると次第に大人の体に近づき体つきが変わること,異性への関心も芽生えることなどについて学習しております。中学校では,生殖に関わる機能の成熟や性情報への対処など,性に関する適切な態度や行動の選択が必要となることなどを理解できるよう指導しております。  令和2年6月に政府は,性犯罪・性暴力対策の強化の方針を示しまして,その中にある,子どもたちが性暴力の加害者,被害者,傍観者にならないような教育,これを命の安全教育として推進することについて文部科学省が通知を出しております。  加えまして,令和3年4月には,命の安全教育の教材や啓発資料が文部科学省のホームページからダウンロードできるようになっており,各学校にはその教材を発達段階に応じて適切に活用するよう周知したところでございます。  また,県が開催しております性暴力被害者支援関係機関研修会の案内や,性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに関する周知も行っております。  次に,性交等についてどのように伝えているのか,義務教育課程で教えることが必要なのではないかということについてでございますが,中学校3年生で性感染症の予防について学習することとされておりまして,性的接触に関わる性感染症の予防としてコンドームを使用することなど,性感染症予防に関する必要なことを学んでおります。  避妊や人工妊娠中絶などの内容は,原則として高校で指導する内容であると聞いており,中学校の段階では慎重に扱う必要があると考えております。  一方,中学校の生徒は性に関して興味や関心が高まる年代でもありますし,より個に応じたきめ細かな指導が必要であると考えております。そういった場合には,学級担任,養護教諭,学校医などが連携して,個別の指導を行ってまいります。  最後に,卒業式のマスク着用と4月以降の着用方針についてでございますが,これにつきましては,今村議員にお答えしたとおりでございます。  なお,今年度の卒業式が,マスクを外して3年分の子どもたちの笑顔が見られるものとなるよう,心から願っているところでございます。  (福祉部長 小寺正樹君 登壇) ◎福祉部長(小寺正樹君) 電気・ガス代,食料品等の値上げに対する家庭・事業者への支援についてお答えします。  まず,フードドライブ等を活用した生活困窮者への支援についてです。  本市では,生活困窮者の相談窓口である福祉総合相談室において,生活困窮者の生活改善を目的に就労支援や家計改善のアドバイスなどきめ細かな相談支援を継続的に行っており,その際,必要に応じてフードドライブ等で寄附された食料等を提供しているところです。  受け取られた方からは,大変ありがたい,相談に来てよかったなどのお声をいただいており,今後もフードドライブを実施している市民生活部と連携しながら食料等の提供を継続してまいります。  次に,事業者等の支援については,先ほど奥島議員にお答えしたとおりです。  次に,保育所等における安全計画についてお答えいたします。  まず,本市としての取組ですが,昨年12月に対象となる市内8つの保育園等に対して,今年度中に安全計画を策定するよう周知徹底を図ったところです。  また同時に,国から示された保育所等における安全計画の策定に関する留意事項を参照して,園の実情に沿った計画にするよう指導もしたところです。  次に,計画策定の進め方についてですが,対象となる園では,現在市の指導に沿って国の留意事項を参考に作業を進めていると聞いておりますので,策定が済み次第,私どもとしては提出を求め,計画が適切なものであるかどうかを確認してまいります。  次に,地域活動支援センターについてお答えします。  地域活動支援センターは,平成30年度には市内8か所で運営しておりました。センターが行う創作活動,生産活動,これらと類似したサービスを提供する生活介護や就労支援事業所等の日中サービスの整備が進み充実してきたことなどから,見直しを行い,現在は視覚障害,知的障害,精神障害,発達障害を主な対象としたセンターをそれぞれ1か所ずつ,計4か所運営しているところです。  また,同じくセンターが行っている社会との交流活動についても,今後重層的支援体制整備事業の中で高齢者や障害者,子どもなど,世代や属性を超えた地域における交流の場づくりを進めていく予定です。  なお,来年度予定しているプロポーザル時点での設置数については,これらの状況を踏まえた上で検討してまいります。  (都市戦略部長 桑原雄二君 登壇) ◎都市戦略部長(桑原雄二君) サイバーセキュリティーの強化についての御質問にお答えいたします。  まず,サイバー攻撃についてですが,本市では個人番号など機密性の高い情報を扱うマイナンバー利用事務系と,財務会計や文書管理などの行政内部の情報を扱うLGWAN接続系,そしてホームページやインターネットメールを扱うインターネット接続系の3つの層にネットワークを分離,分割し,情報資産を保護しております。  特にリスクの高いインターネットへの接続につきましては,国の要請に基づき,福井県情報セキュリティクラウドにおいて専門会社による通信状況の監視及びログの分析,解析などにより高度なセキュリティー対策を講じております。  また,組織的には,最高情報セキュリティー責任者であります副市長を筆頭に全庁的な管理体制を構築し,外部記録媒体の接続を制限するとともに,全職員が情報セキュリティー研修を受講するなどの対策を講じております。  次に,被害や事故などが起きた場合の対応や保障についてですが,本市は電力・情報通信・行政サービス事業者などで構成いたします福井県サイバーテロ対策協議会に加入しており,ふだんからサイバー攻撃やテロなどに関する連絡体制を構築しております。  万が一,サイバー攻撃による被害が発生した場合には,県警や国などの関係機関に報告するとともに,被害状況の調査やシステムの復旧作業などを実施することになります。  システム復旧などには,多額の費用が発生する場合があることに加え,DXの推進などにより今後ますますシステムが高度化,複雑化しリスクが増大する可能性がございます。そのため,復旧費用を補償するサイバーセキュリティー保険への加入につきましては,必要な対策の一つとなるため,他自治体の動向も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。  (建設部長 増永孝三君 登壇) ◎建設部長(増永孝三君) 除雪についてお答えします。  まず,雪捨場の開設時期についてですが,本市の道路除雪計画では,雪捨場の開設に当たっては県の雪捨場と連携し開設することとしています。  今年1月末の降雪における雪捨場の開設につきましては,1月26日に一斉除雪の指示をしてから約2日後,累計の積雪深が20センチメートル程度ではありましたが,今後の降雪予報などを鑑みて開設しており,開設時期については妥当であったと考えております。  次に,市民雪置き場支援事業の周知についてお答えいたします。  ホームページや広報ふくいなどによる広報のほか,自治会等協力路線のある自治会に対し資料の送付による案内を行っております。これらに加え,各自治会長にお配りしている自治会ガイドブックにも掲載しており,徐々にではありますが,年々申請件数は増えております。  今後は,あらゆる機会を捉えて自治会長や自治会連合会長への案内を行い,利用促進につなげていきたいと考えております。  また,本支援事業の申請をしないで,除雪した雪の置き場所に御協力いただいている自治会もあります。雪置場の提供に御協力いただくことは,市街地など除雪した雪の置く場所が少ない地区の除雪に効果的であります。本支援事業の周知に併せて雪置場の提供の御協力を呼びかけていきたいと考えております。  次に,福井市市民協働除排雪補助金についてお答えいたします。  本補助金につきましては,大雪時に地域の潜在的な除雪力を活用し早期の交通確保を図ることに加え,さらなる市民協働の除雪体制を構築することを目的として今年度創設いたしました。本制度については,他自治体の事例などを参考に積雪深90センチメートル以上となった場合を対象としております。  本市の除雪計画では,除雪は路線ごとに配備された除雪機械により降雪状況に応じて効率的な除雪を実施することとしており,通常の降雪の場合には市が契約している除雪協力企業による除雪が原則であると考えております。しかしながら,道路除雪には市民一人一人の協力が大きな力になると考えており,本制度は市道の除雪が追いつかない場合など大雪時における市民協働の除雪体制の一つであると考えております。  次に,通学路には雪を置かないよう業者に依頼することはできないかについてお答えいたします。  道路の除雪では,路肩に除雪した雪を置くことを原則としております。しかしながら,市街地など家屋や店舗などが連檐している場所では,除雪した雪を路肩に置くことが難しく,どうしても交差点や車道と歩道の間に雪を置くことも多くなることから,積雪が増えるにつれて雪山が大きくなり,歩行者の通行に影響を及ぼしている現状があります。  学校から半径500メートル程度の主要な通学路につきましては,歩道除雪路線となっていることから,今後は除雪路線図に歩道除雪路線を明示するとともに,除雪協力企業には事前に現地を確認していただくなど,極力通行の障害にならない場所に雪を置くように改めて依頼いたします。  また,自治会にて除雪した雪を置く場所を提供していただくことや,住民やPTAなど学校関係者の方々が通学路の除雪に御協力いただくことで,通学路などの安全を確保している地域もあります。除雪協力企業が全ての通学路を把握しながら除雪することは困難でありますので,自治会や学校関係者の方々などの御協力も得ながら,今後も降雪時の通学路の安全確保に努めてまいります。  最後に,消雪設備の予算についてお答えいたします。  消雪設備の新設整備の予算につきましては,令和4年度の当初予算は5,641万6,000円,令和5年度の当初予算案では5,000万円となっております。消雪設備の新設に係る予算は,国の交付金を活用していることや,その年度の工事内容によるところもあり,単純に比較することは難しいと考えております。  本市の消雪設備は,現在最重点除雪路線を優先的に行っており,今年度は東部1-339号線及び福井川西線の2路線を整備しております。また,来年度からは,環状西線の社南地区や日之出志比口線の整備に着手する予定であります。  消雪設備については,整備に係る費用のほか,古くなった施設の更新や維持管理に係る費用も必要であり,新たに整備するには水源の確保など費用以外の課題もあります。今後も消雪設備の計画的な整備や更新,適正な維持管理に努めてまいります。  次に,西部緑道の活性化についてお答えいたします。  西部緑道は,平成7年に足羽山と福井少年運動公園を東西に結ぶ全長635メートル,幅20メートルの歩行者専用の散歩道として整備いたしました。  この西部緑道には7つのゾーンがあり,そのうちウオーターフロントスクエアゾーンでは,かつて水道水を循環させ人工的に水を流しておりました。しかしながら,水質による衛生面の課題や水路内に発生したコケによるスリップ転倒事故が懸念されるなど安全面の課題に加え,水路の清掃費や電気設備の点検費,水道料金など維持管理費の課題があることから,平成29年を最後に水を流しておりません。  このように水路に水を流すには,子どもさんたちも水遊びをされることを考えますと特に衛生面が懸念されるため,他の自治体の事例を参考にしながら水路をどのように維持,活用していくのかを調査,検討してまいります。  次に,古くなっている街灯やライトの再設置もしくは撤去についてお答えいたします。  西部緑道には111基の公園灯がありますが,点灯していないものや柱が老朽化しているものについては,利用者の安全などに配慮し修繕や更新を適切に行ってまいります。  (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) 御答弁ありがとうございました。  では,再質問させていただきます。  西部緑道についてですが,費用的な部分も確かに大きいなというふうにも思います。もちろん衛生的な部分もです。例えば8月中,この暑い夏場の時期だけ短期的に流すというようなことも一度検討していただけないでしょうか,お聞きいたします。 ◎建設部長(増永孝三君) 先ほどもお答えしましたように,特に子どもさんたちの衛生面が一番心配ですし気になりますので,そこについてはいろいろと事例を参考にしながら検討したいと思います。  (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) ぜひよろしくお願いいたします。  除雪についてですけれども,市民協働除排雪補助金に関してです。  交差点とか歩道の雪山は,自治会とか地域に独自で排雪してもらったほうが市としてはありがたいのではないかなというふうに思いますが,その辺はいかがでしょうか。 ◎建設部長(増永孝三君) 特に大雪時は,除雪機械での除雪が間に合わないというところもあって今回創設させていただきましたので,そのときには自治会と協力しながら対応させていただきたいと考えております。  (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) 今回の除雪でも,市民の方々から要望があって,この雪山をどかしてくれとか,多分自治会からそういった要望もあったと思うんです。市の職員や業者さんの二度手間,三度手間になるということもあると思いますし,大雪に限らずこの補助金を使ってもいいのではないかというふうに思いますので,一度検討をよろしくお願いいたします。  あと,通学路の歩道の雪山に関してですけれども,業者さん,地域,PTAなどが一緒に点検するという方法もあると思いますので,ぜひそういったことも御検討いただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎建設部長(増永孝三君) 除雪業者との契約の前に,雪をどこに置いたらいいのかなどについて自治会長に確認するようお願いしていますが,完全にはできていない状況です。一応依頼はさせていただきたいと思います。  (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) その取組も知っておりますし,ぜひPTAも交えて,うちの地区では今度そういうものができたらいいなというふうな話もしておりますので,全地区でやっていただけるといいなと思いながら要望させていただきました。  あと,フリースクールへの支援について,多様な学習機会の提供についてですが,家庭への支援は,今は特に考えていないというような答弁だったと思うんです。例えば生活困窮家庭など,そういった家庭だけでもまずは支援していただけないかなと思います。本当に通いたくても通えない御家庭があるという現状がある。そのことについてどのようにお考えでしょうか。 ◎教育長(吉川雄二君) 金銭的な面でフリースクールはどうしても金額が高いというのは,我々も聞いているところではあります。  準要保護家庭であれば,それに対応したようなことにお金を使えるかなとは思いますが,どの家庭にもというのは,現時点ではなかなか難しいのではないかというふうに感じております。  (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) 生活困窮した家庭からでもいいのでぜひ支援を進めていただきたいと要望させていただきます。  あと,性暴力,性教育のことですけれども,個別に指導していきたいというような答弁もありました。最初に申し上げましたが,性暴力を受けても誰にも相談しなかった方,誰にも言えないという方が6割おります。個別に学校で相談というのはなかなか難しいと考えておりますが,その辺はいかがでしょうか。 ◎教育長(吉川雄二君) なかなか個別に相談しづらいという部分が,確かに中身も中身ですのであると思うんです。  現在,学校によっては,済生会病院の中にあります性暴力救済センターふくい「ひなぎく」の職員を講師にして,子どもたち全体に講習を行うというような取組をしている学校も幾つかございます。こういったことを全校に周知するなどして,個別ではなくても,ひなぎくから具体的な例とかかなり突っ込んだ話をしていただけるというふうに伺っておりますので,そういったことを広く周知していきたいと思っております。  (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) そういう外部講師の活用も含めてぜひお願いしたいと思います。また,県の配偶者暴力被害者支援センターはSNSでの相談窓口もありますし,そういったことも子どもたちに周知していただいているということでしたので,ぜひともよろしくお願いいたします。  そして,タブレットによる家庭学習についてですが,インフルエンザに限らず,不登校生徒への活用というのも非常に大事だと思っております。コミュニケーション云々という話もされておりましたが,実際私の弟はコミュニケーション障害で,不登校でずっと学校に行きたくなかったんです。でも無理やり行かせました。そうしたら,結局30歳になってもひきこもりです。もうずうっと心の病になってしまって,そういった子どもたちも多くいるのではないかなというふうに思います。この多様な学習機会,タブレットの家庭学習も含まれていると思います。ぜひ進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎教育長(吉川雄二君) 多様な学習機会の確保については,今議員がおっしゃったように,タブレットももちろんその一手段でありますし,フリースクールに通うこと,ただホームスクーリングは現状で本市にはないように聞いているんですけれども,そういったことについてはやはり子ども一人一人に応じた対応を学校もしていく必要があると考えておりますので,教育委員会としてもしっかりと周知徹底していきたいと思っております。  (16番 中村綾菜君 登壇) ◆16番(中村綾菜君) 先ほども少し申しましたが,抜本的な教育の改革というのも一つ必要なのではない かなというふうに感じております。  この10年で時代が大きく変わった中で,これまでと同じような教育といいますか,同じような方法で進めていくことが本当にこれからの子どもたちのためになるのかということをぜひ考えながら今後も教育の在り方について検討していっていただきたいと思いますし,私は教育にも新たな視点とか方法が必要だと考えております。  詰め込み型の学習とか学力重視の教育が続いている中で若者は県外に流出している,そういったことにもつながっているのではないかなというふうに私は思っております。教育だけでも福井の文化を変えていくというのも大事だなというふうに思いますが,ぜひとも子どもたちのために,未来のために,どうやって私たちが将来を築いていくのかということをしっかりと考えていただきたいと要望させていただきます。

最新の活動報告

2024年2月26日(月)

令和5年12月一般質問

2024年2月26日(月)

令和5年9月一般質問

2024年2月26日(月)

令和5年6月一般質問

2024年2月26日(月)

令和5年6月一般質問

2023年6月20日(火)

令和5年3月定例会等

活動報告一覧へ戻る

Page Topへ